分かるとできるは似ているようで微妙に違う。
指導していると、この「分かる」場面にはよく出会う。
でも、「できるか?」となると、できていない子が多い。
それは何故か?
これは、単純なこと。
野球やサッカーで置き換えてみよう。
野球でボールはこうやって打つんだよ。
と教えられる。
頭ではわかるはずだ。
バットをこうやって持って、来たボールを打つだけ。
でも、やってみるとできない。
サッカーでこうやって蹴るんだよと言われて、
頭では分かる。
でもやってみると全く違う方向へ転がる。
じゃあできるようになるにはどうするか?
それは反復するしかない。
打ち方や蹴り方は頭で分かっている。じゃあできるようにするには、
練習するしかない。
勉強も同じだ。
頭で解き方は理解できた。
じゃあできるようにするには反復練習するしかない。
だけど、スポーツは練習できても、勉強は練習できない子も多い。
なんでかというと、勉強においてはいわゆる「まぐれ」というのが
あまり存在しない。
野球やサッカーはまぐれでバットに当たる。まぐれでいいキックができる。
ということがたまにあるはずだ。
でも、勉強においてはまぐれで解けることがあまりない。
選択問題が勘で当たるくらいはあるだろうが、これはちょっと主旨とずれる。
ここが続きにくい原因の1つなのかもしれない。
あとは、スポーツと違って勉強は孤独だ。
ただ、間違い無くできるようになるには反復が必要。
例えば、水泳教室にお子さんを通わせて、すぐにクロールができるようにならなくても
怒る親はいないだろう。
でも、塾に通わせてすぐに結果がでないと怒る親はいるはずだ。
スポーツと勉強は実は同じような工程を踏むのに、結びついてない人も多い。
できるようになるなら、できるようになるまで努力をしないといけない。
それはスポーツでも勉強でも日常の生活でも同じ。
人間ができるようになるには、頭を使って反復するしかない。
これができるから、人間は進化してきたんだと思う。
「分かった後に反復することでできるようになる。」
当たり前のことだけど、声を大にして伝えていきたい。
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